これから買う家をどう選ぶ?(一戸建て編)
これから家を買おうと思っているみなさま、どんな家を考えていますか?
自分は最終的に注文住宅で新築することにしましたが、そうでない方もたくさんいらっしゃいます。
今回、迷っている方に向けて何かいいヒントになればと思い書きました。
前回の記事でざっくり住宅の種類をまとめました。まずは一戸建てのメリット、デメリットをまとめたいと思います。
目次
一戸建て・新築・注文住宅
メリット
- 自分の住みたい・理想とする家に住める!
- 耐久性が高いケースが多い
- メンテナンス費が少ないケースが多い
- (戸建なので隣戸の騒音があまり気にならない)
自分の場合、屋上でキャンプやBBQしたり、屋内にクライミングウォールを設置してボルダリングをしたりと、やりたいことがあったために注文住宅にしました。
また、長く住むつもりなので耐久性、メンテナンス性は気にしました。
屋上があると気兼ねなく好きなことができると思うんですよね。
庭でもできますが、狭い庭だと窮屈ですし、フェンスがなければお隣さんや道路を歩く人と目が合ったりしてしまうかもしれません。
その点、屋上であれば目が合うことはないですし、思う存分プライベートを満喫できると考えています。
もちろん屋上を考えるときに注意すべき点もあります。後日まとめていきます。
デメリット
なんでも自由にできる反面、デメリットもあります。
- 費用が高い
- 時間がかかる
- 土地を別途入手する必要がある
何もない状態からスタートし、間取りや設計の打ち合わせを仕様を決めていくので、ハウスメーカー(あるいは工務店)の稼働もかかりますし、部材も良いものを使うので必然的に高価になってきます。
部材が高いというのは、裏を返せば耐久性やメンテナンス性に優れているということです。
予算が厳しめだったり、期限までに引っ越しを考えているような場合はなかなか難しいです。
また、土地を入手しなくてはなりません。
注文住宅の場合、「建築条件無し」の土地を買うことが多いと思いますが、これが都市部では少なく、立地が悪いことが多いです。
一戸建て・新築・分譲住宅(建売住宅)
メリット
- すぐに住める
- 比較的安い
- 立地がよい
- 戸建なので隣戸の騒音があまり気にならない
建売のメリットは安く、しかも早く住めるという点です。
子育て世代で子どもが騒いだりすることも多いと思いますが、マンションと比べ、戸建であればそのあたりはあまり気にしなくても済みます。
また都市部だからかもしれませんが、立地が良く、しかも安いです。
注文住宅は土地を入手しなくてはなりませんが、建売では立地込みで家が選べるので魅力的です。
デメリット
- 間取りが決まっている
- 耐久性・メンテナンス性に難あり?
建売なので間取りが決まっており、理想とする形でなければどこかで妥協が必要です。
また耐久性・メンテナンス性については、安い部材を使っていることが挙げられます。その分安いので、最初安く買って後でメンテナンスにお金をかけるか、注文住宅のように最初高く買って後でメンテナンスを抑えるか、というところになります。
ただ、耐久性・メンテナンス性については建売すべてが悪いわけではありません。
例えば注文住宅をメインで請け負っているようなハウスメーカーが建売を作る場合、注文住宅と同じ部材を使うので、耐久性やメンテナンス性に優れていることになります。
もちろん値段は普通の建売より高く、注文住宅より少し安いレベルです。
また間取りについてもセミオーダー住宅や売建という形を取っているところもあり、ある程度仕様に自由が利くものもあります。
「建築条件付き土地」の場合こういう形態が多いです。
自分の場合、耐久性・メンテナンス性の懸念と、屋上を用意している建売が無かったため、注文住宅にしました。
一戸建て・中古住宅
メリット
- すぐに住める
- すぐに住まなくても、理想の間取りにリフォームできる
- 立地や建物の現況を確認できる
- バリエーションが豊富
- 比較的安い
中古住宅のメリットは建売住宅に近いですが、建売よりも安いことも多く、リフォームして住めば、注文住宅より安上がりで自由な間取りを得ることもできます。
また注文住宅でも建売住宅でも大体新規の造成地は同じような土地の大きさですが、中古住宅は狭小住宅から豪邸まで幅が広く、値段もピンキリなのでバリエーションに富んでいます。
自分は中古住宅+リフォームも検討しましたが、デメリットに挙げる点が気になり新築にしました。
デメリット
- 性能の低さ
- 見えないところの老朽化
- 近隣との関係
- 売主の売却理由
性能の低さですが、築年数やビルダーにもよりますが、断熱性や耐震性などが最近の住宅より劣ることが多いです。
設備面で古い壁付けキッチンや風呂場などは比較的リフォームしやすいですが、断熱リフォームや耐震リフォームなど躯体の性能部分は高価で、注文住宅並の費用になってしまう可能性があります。
リフォームはDIYでやることで費用は抑えられますが、大変です。
(リフォームDIYブログは楽しく拝見していますが、自分にはなかなか…と尻込みしています)
見えないところの老朽化は先ほどの断熱性(断熱材の劣化)や、部材や配管の腐食、躯体の歪みです。結局断熱リフォーム、耐震リフォームを含め、スケルトンリフォームになってしまうと思います。
最近の家の中古であればそのあたりの心配は少ないと思いますが、築浅の中古でリーズナブルな物件は建売住宅であることが多いので、10年程度でも結構劣化している可能性があります。よくチェックされるといいでしょう。
近隣については、旧市街など既に完成しているコミュニティの中に入るので、そういうことに抵抗が無ければ問題ないと思います。(建売や注文住宅でも新規の造成地じゃない場合は同じです)
売主の売却理由はもし可能なら確認したほうがよいでしょう。
それが土地の問題だったり、家の問題だったり、近隣の問題だったりすると要注意です。(転勤やローン返済に困ったといった住人の問題であれば大丈夫かもしれません)
そのあたり正直に話してくれるかはわかりませんが、重要事項説明は不動産屋に確認したほうがよいです。
参考:
一戸建ての選び方まとめ
予算を優先する場合
中古住宅(そのまま住む) > 建売住宅 > 中古住宅(リフォーム) ≧ 注文住宅
間取りや生活スタイルを優先する場合
注文住宅 ≧ 中古住宅(リフォーム) > 中古住宅(そのまま住む) = 建売住宅
耐久性やメンテナンスを優先する場合
注文住宅 > 建売住宅 ≧ 中古住宅(リフォーム) > 中古住宅(そのまま住む)
次回はマンションの選び方と戸建との比較を書こうと思います。