SEの注文住宅アイディア
エンジニア×注文住宅
せっかく自由度の高い注文住宅に住むなら、ITエンジニアにとって住みやすい家がいい! でも考えることがたくさんあるので、抜け漏れが発生しがちです。 そこで個人的な考え方やアイディアをメモしておきます。 ※あとで追記したり写真や図を追加予定です。
想定対象
- ファミリー世帯のエンジニア
- 東京・多摩地区など首都圏のベッドタウンエリア(JR山手線の駅から15~60分)
予算のアイディア
- マネーフォワードやZaimなどFintechのサービスを活用して家計を把握しましょう。
またファイナンシャルプランナーにも相談してみましょう。なお無料相談は大抵保険販売が伴います。
moneyforward.com zaim.net - 注文住宅の場合、自宅に駐車場を設けることが多いと思いますので、現在の家賃+駐車場代をローン返済額として借入可能額を算出して参考にしましょう。
これ以外に固定資産税がかかります。借地の場合は地代がかかりますが、郊外で借地は少ないでしょう。
ローン返済額 | 金利 | 返済期間 | 逆算した借入可能額 |
---|---|---|---|
6万円 | 0.6% | 35年 | 2272万円 |
8万円 | 0.6% | 35年 | 3029万円 |
10万円 | 0.6% | 35年 | 3787万円 |
12万円 | 0.6% | 35年 | 4544万円 |
14万円 | 0.6% | 35年 | 5302万円 |
16万円 | 0.6% | 35年 | 6059万円 |
18万円 | 0.6% | 35年 | 6817万円 |
20万円 | 0.6% | 35年 | 7574万円 |
エリア・立地のアイディア
- フルリモートワーク(テレワーク)の場合は好きな場所に住みましょう。
- 出勤が必要な場合は駅近もしくはバス停近くがよいです。
始発の設定があると座って通勤できるのでおすすめです。 - 子どもがいる場合は以下を考慮すると日常生活が快適だと思います。
- 保育園、小学校が近いか。
- スーパー、コンビニ、病院(小児科)、公園が近くにあるか。
- いくつかまとまった分譲がある新規造成地だと、近所との関係はお互い新規になるので気が楽です。
土地のアイディア
- 最も重要な部分ですので、多少予算オーバーでも良い土地が見つかれば抑えましょう。
- リモートワークの場合、そこに長く滞在することになりますので、土地と間取りは重要です。
- 大型車が通る道の脇だと、騒音や家が揺れることがあるので、リモートで気が散りがちです。
- 屋上など高さのある家を作る場合は北側斜線制限に引っかかりやすいので、不動産屋やハウスメーカーとよく確認しておきましょう。
- 第1種低層住居専用地域だと高さが10m等の制限があるため、屋上や広いバルコニーを作っても、高層階のマンションから覗かれる心配はありません。
- エンジニアでなくてもハザードマップや地盤は確認しましょう。
第1種低層住居専用地区とは
低層住宅の良好な住環境を整えるための用途地区のことです。
郊外の戸建の住宅街は大抵これで、店は少なく、第1種高度地区(多くが10m)でもあり、静かな環境で過ごすにはおすすめです。
東京都の場合は都市計画情報から確認できます。
ただし同じ第1種低層住居専用地域でも高級住宅街から下町まで様々ありますので、よく下見をしておきましょう。
国土交通省ハザードマップ
災害リスクのある場所は落ち着いてリモートワークできません。
選ぶ必要がある場合、建築時に対策できるものなのかどうかを確認しましょう。
多摩地区では多摩川を中心とした河川付近の洪水や、多摩丘陵の急傾斜地の崩落が特に注意です。
2019年の台風19号では多摩川など都内のいくつかの川が氾濫しました。
多摩川より南に位置する多摩丘陵は急傾斜地が多く、大雨や地震で崩落するリスクがあります。
躯体のアイディア
- 予算あるならRC造にすると防音性能が高く、雨風のある日も静かのため、リモートワークで集中しやすいです。台風でも家が揺れないと思います。
- 耐震等級は1でも十分ですが、地震の多い地域や地盤の弱い地域で地震保険を利用される方は3だとが割安(例: 50%引)となるため、長い目で見るとお得です。ただし等級が上がるにつれ壁が増えるあため、間取りに制約がでます。
- 陽当たりの良い場所にワーキングスペースを持ってくる場合、太陽の熱線をほぼシャットアウトするトリプル樹脂サッシがよいです。
間取りのアイディア
- 自宅のワーキングスペースを複数は用意しましょう。
- 1か所だけだと以下の問題が起きます。
- マンネリ化する。
- 配偶者が急遽リモートワークしたときに場所がない。
- 子どもの成長に伴う問題。ワーキングスペースを家族が利用するリビング等の端に設置した場合、子どもの友人の来客や思春期等でやりにくさを覚えるかもしれません。
- 我が家の場合はリビング脇のメインスペースにデスクトップPCを置いていますが、寝室や屋上でもノートPCで作業可能にしています。 将来的に寝室の一部に家具を持ち込み、メインスペースとすることを考えています。
- 1か所だけだと以下の問題が起きます。
- ワーキングスペースはどんなに小さくても通風をよくし、空調が効くようにしましょう。 大抵は部屋の端にあるので、夏は暑く冬は寒くなる可能性があります。その点を考慮しましょう。
- Wifiルーターは無指向性アンテナであれば部屋の中心に配置できるようにしておくとよいです。
クローゼット内など見えないところに配置するとすっきりします。 - サーバールームを作る場合は寝室から上下左右離れた場所にしましょう。上下も結構響きます。
設備のアイディア
- とにかくコンセントはたくさん作っておきましょう。
- 回線引き込み口は収納内やマルチメディアボックス(情報分電盤)など見えない位置にするとすっきりします。
- ワーキングスペースに造り付けのテーブルを用意する場合、デスクトップなら奥行き60cm、ノートPCなら45cmは欲しいです。高さは70cm程度。幅はモニターを置きたい台数分+α。
- エンジニアの仕事道具であるホワイトボード。壁をホワイトボードにしてしまいましょう。
ホワイトボードのシートを貼るか、ホワイトボード塗料を塗るかどちらかになります。マグネットが付くとなお良し。
子どものお絵かき、勉強にも使用できます。 - お風呂は1618や1620サイズあると子どもと一緒にゆったり入れます。
ジェットバスをつけるとで肩こりをほぐしたりできるので、デスクワーカーにおすすめです。 - 共働きの方や花粉症の方、ガス栓引くならガス乾燥機の導入がよいです。5kgで1時間以内に乾かせます。外干し不要。
ベランダを作らずにサンルームを用意してそこに干す、というのも手です。
趣味の空間(屋上)のアイディア
- 我が家は趣味空間として屋上を作りました。
- 向きは見たい景色があればそれを優先しましょう。
- 花火大会や海、湖、河川、有名な山などの方角がよいです。
- 近隣の中高層マンションと逆方向。
- 覗き見られてしまう可能性があるため、マンション側はペントハウスや目隠しができるようにしましょう。
- 景色を見られるくらいの壁の高さの場合、割と風が強く吹き込んできます。
パーゴラやガーデンテラス用のカーテンが使えるかもしれません。
- 日よけタープが取り付けられるよう、外壁などに金物を取り付けてもらいましょう。
- 屋上はWifiが届かない可能性があるため、ペントハウスや階下の窓や天井付近にアクセスポイントを増設しましょう。
- Wifiが届けばノートPC持ち込んで仕事もできるため、リモートワーカーの気分転換にもおすすめです。
- 屋上で使うアウトドア家具などが収納できるスペースがあると、風雨を気にしなくてよくなります。特に台風。
- 屋上には水栓と電源コンセントは付けましょう。高圧洗浄のほか、バーベキューや自宅キャンプで便利です。
ガス火でバーベキューする場合はガス栓も付けておくとよいです。 - 屋上の代わりにサンルーム、屋根付きテラスやパーゴラ、趣味のガレージなど、生活空間から少し離れたリフレッシュ空間があるとQOLが上がります。
桧家住宅「Z空調」の電気代は安い? 自宅の電気代と比較してみた
Z空調の電気代は夏3,348円、冬9,319円は本当?
2020年6月1日、ヒノキヤグループからZ空調を導入された家庭の電気代の調査レポートが公表されました。
ヒノキヤグループの社長ブログで紹介されており、これから導入を考えている方は本当にそうなのか、それとも何らかの有利な条件で測定した結果なのか気になると思います。
今回、電気代が妥当なのかどうか調べてみようと思います。
ヒノキヤグループが出したレポート
レポートのPDF形式ですが、こちらにあります。
『Z空調』搭載宅の消費電力調査結果発表―『Z空調』だけの月平均の電気代は夏3,348円、冬9,319円―
これを受けて、Z空調の公式サイトでも電気代が紹介されています。 www.hinokiya.jp
これは実際どうなのでしょうか?
そもそもZ空調とは?
Z空調とは、いわゆる全館空調です。
一般的な住宅であれば各部屋に1台ずつエアコンを設置していることが多いと思いますが、Z空調は1階と2階に1機ずつ計2台で住宅全体を冷暖房するというシステムです。
一般的な全館空調と異なるのは、
- 全熱交換器の24時間換気(協立エアテック社のもので熱交換効率70%前後)
- エアコン(ダイキン社のもの)
を直結しており、無駄が少なく、温度のムラも少ないと言われているものです。
欠点としては湿度が外気に強く依存するところで、特に冬場は乾燥します。加湿器は必須です。
全館空調としては費用も安く、100万円強で導入できます。
他社含めて全館空調については以下のサイトが詳しいです。
【全館空調ハウスメーカー比較】最強の1台が見つかる! | 注文住宅ヘルプナビ
なぜ自宅の電気代と比較するのか?
実は自宅は桧家住宅で建てていました。
Z空調もキャンペーンで無料導入しておりますが、だいぶ条件は異なるものの比較してみようと思います。
なお前回の記事で断熱性に懸念がありギリギリ及第点みたいなことを書いたので伏せていました。
ahera.hatenablog.jp
ただ昨冬(2019~2020年)は暖冬ということもあり、寒さはそんなに気にはなりませんでした。
また今思うと自分はそれまで集合住宅にしか住んだことが無く、初の戸建でそう感じたのだと自分自身を納得させています。
今回の検証では、この自分自身への説得材料として客観的なデータで補強したいという意図もあります。
電気代の条件の違い
公式レポートでは以下のようになっています。
公式レポートの条件
■調査対象:『Z空調』搭載住宅居住の31世帯
・単世帯・オール電化・延べ床面積約30~40坪・2階建
■居住地域:4~6地域
■調査期間:2019年1月~12月
■調査方法:対象宅のHEMSにデータ記録用のSD カードを設置し、回路ごとに2019年1年間(1時間単位)の消費電力量を記録。
実測したデータを元に各宅の契約電気料金プランに合わせた単価を掛け合わせ、回路ごとの電気代を算出。
居住地域ですが、気候によって1~8に分かれており、求められる住宅性能が変わります。
1地域は北海道、8地域は沖縄といった具合です。
電力プランは次のいずれかです。
※おそらく10kVA契約(100A相当)と思います。
また、換気システム『ココチE』とエアコン2台を24時間稼働実績があった住居が対象です。
自宅の条件
- 単世帯(大人2名、子ども1名)
子どもはまだ小さく、自分の部屋はありません。普段は1階で過ごし、寝るときは2階で寝ています。 - 電気ガス併用 (オール電化ではありません)
- 延床面積 約31坪
- 2階建て
- 5地域 (東京・多摩地区)
- 電力プラン: looopでんき ビジネスプラン
ガスは給湯とコンロのみで、冷暖房はZ空調です。 一応コロナ社のシーズヒーターも持っていますが、部屋ではなく人体を暖めるもので長時間は使いません。昨冬は延べ20時間も使っていないと思います。
ソーラーパネルなどはないため、looopでんきは特に単価の割引はありません。
2020年6月現在、27.5円(税込) / kWh です。
エアコンは基本的に24時間稼働はしていませんが、2019年7~8月は24時間稼働していました。設定温度は1階が26℃、2階は28~29℃です。
5~6月や9~10月は不快なときだけ稼働しています。
また、11~4月の平日は朝晩のみ暖房で、休日は24時間稼働です。
レポートの検証
公式レポートのZ空調のみの消費電力量平均と電気代平均
Z空調のみです。
それ以外の住宅で使用している照明、家電、調理や給湯などは含まれません。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
消費電力量(kW) | 489.2 | 381.5 | 275.7 | 160.2 | 52.8 | 56.2 |
電気代(円) | 11097 | 8666 | 6274 | 3644 | 1261 | 1390 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
消費電力量(kW) | 109.9 | 188.1 | 97.5 | 76.0 | 181.7 | 361.7 |
電気代(円) | 2798 | 4781 | 2464 | 1822 | 4255 | 8195 |
なおレポートには年間の消費電力量は2430.4 kWhで、電気代は56647円とあります。 単価は23.3円/1kWhですね。
自宅の全体の消費電力量と電気代
まずZ空調含む、すべての電気量と電気代(電力量料金)です。
請求月の前月を使用月としています。
実際には燃料調整費や再エネ割賦金などもあるので、請求される電気代としてはこれに+6.4%程度かかります。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
消費電力量(kW) | 704 | 530 | 452 | 334 | 267 | 272 |
電気代(円) | 19008 | 14310 | 12204 | 9018 | 7209 | 7344 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月* | 11月* | 12月* | |
---|---|---|---|---|---|---|
消費電力量(kW) | 363 | 455 | 313 | 314 | 424 | 653 |
電気代(円) | 9801 | 12285 | 8451 | 8635 | 11660 | 17958 |
*27.5円/1kWh、それ以外は27円/1kWh
ここでかなりざっくりな計算になるのですが、エアコンをほぼ使用しなかった2020年5~6月の値からエアコン以外の電力使用量を260kWh、電気代7020円(1kWh 27円)と仮定します。
2018年や先月2020年5月の電気代も大体この値段なので概ね妥当だと思います。
自宅のZ空調のみの消費電力量と電気代(推定)
エアコン以外の電力使用量を260kWh(電気代7020円、2019年10月からは7150円)を引いたものが、およそZ空調で使用した値になるはずです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
---|---|---|---|---|---|---|
消費電力量(kW) | 444 | 270 | 192 | 74 | 7 | 12 |
電気代(円) | 11988 | 7290 | 5184 | 1998 | 189 | 324 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月* | 11月* | 12月* | |
---|---|---|---|---|---|---|
消費電力量(kW) | 103 | 195 | 53 | 54 | 164 | 393 |
電気代(円) | 2781 | 5265 | 1431 | 1485 | 4510 | 10807.5 |
*27.5円/1kWh、それ以外は27円/1kWh
自宅のZ空調の年間の消費電力量は1961 kWh、電気代は53252.5円です。
Z空調の消費電力量を比べてみた
グラフにするとこんな感じです。
使い方は前述の条件のところに記しましたが、Z空調公式レポートは24時間稼働に対し、自宅は7~8月のみ24時間稼働です。
しかしながら大きな差はなさそうですね。
その点ではレポートの結果は有利な条件や脚色は無く、正しそうと思います。
年間消費電力量はレポートが2430.4 kWhに対し、自宅は1961 kWhと19%程度平均より少ないです。
24時間稼働のほうが消費電力量が低いとは言われていますが、自分の場合共働きのため平日は不在なので、その場合は都度切ったほうが少し節約になるのかもしれません。
Z空調の電気代を比べてみた
一方電気代を比較すると、単価の高い自宅との差は縮まります。
年間電気代はレポートが56647円に対し、自宅は53252.5円で6%程度平均より安いです。
単価が違うため、グラフとしては差が出てきています。
住宅全体の電気代や光熱費はどうなの?
さて、Z空調のレポートは正しそうということがわかりましたので、この先は自分が桧家住宅の住宅性能に疑問をもっていた部分を払拭できるか検証するためのオマケです。
住宅全体の電気代はどうなのか比較してみます。
住宅全体の電気代は?
レポートには家全体にかかるすべての電力量は 7409 kWh とあります。 オール電化の戸建です。 ここに単価23.3円を掛けると使用電気量については 172630円 となります。 ただ時間帯によって単価が異なるため推定にはなります。 なおここには基本料金や燃料調整費、再エネ割賦金は含まれていません。
自宅は 5081 kWh です。 31%も少ないですが、電気+ガス併用の戸建なので給湯や調理には電気はほとんど使っていません。 ただ電子レンジや電気圧力鍋(ヘルシオ ホットクック)は多用しています。 単価は27円もしくは27.5円(10~12月)で、137883円となります。 これに燃料調整費、再エネ割賦金などを含めて146720円が年間の請求額となります。 月平均では12227円です。
ではレポートのモデルケースでは基本料金や燃料調整費、再エネ割賦金を含めるとどの程度の電気代になるのでしょうか?
レポートの電力プランは関東であれば東京電力:スマートライフプランになると思います。 東京電力のサイトを見ると基本料金 (1kWにつき) 458.33円とあります。
桧家住宅では工事担当から10kWでの契約を進められました。 これが標準だと思いますので、基本料金は4583.3円になると思います。
再エネ割賦金(再生可能エネルギー発電促進割賦金)は2.95円で、東京電力もlooopでんきも同じでした。 燃料費調整ですが、こちらは調べ切れてはいませんが、2019年10月は-1.80円で、東京電力もlooopでんきも同じでした。 したがって、使用電気量の電気代に6.4%を足し、そこに基本料金を加えれば、およそ東京電力から請求される金額になると思います。
172630 × 1.064 + ( 4583.3 × 12 ) = 238678
238678円でした。
月平均では19890円です。基本料金が高い分だいぶ電気代は高い印象です。
ちなみにlooopでんきにすると213831円になるようです。
オール電化のご家庭の方、いかがでしょうか?
住宅全体の光熱費は?
自宅は電気+ガスなのでオール電化と電気代と単純な比較はできません。
そこで自宅のガス代も加えてみます。
自宅のガス代は2019年は46258円でした。
電気代146720円を足すと光熱費全体で192978円です。
月平均では16082円で、それでもレポートより安いです。
光熱費として比べた場合のグラフはこのようになります。 レポートの電気代の推定値は、各月のZ空調の電気代に (7409÷2430.4) と 1.064 を掛け、基本料金4583.3円を足した値です。
折れ線グラフ2つを足すと、自宅の光熱費の棒グラフになります。
まとめ:Z空調自体のレポートは正しい
いかがでしょうか。
Z空調の消費電力量に着目した場合、グラフの傾向はほぼ同じとなっており、利用形態に差はあるもののZ空調が特に有利な条件で測定しているということはなく正しそうです。
一方で住宅全体の電気代を見るとかなり異なります。
光熱費全体で見ると電気+ガスの自宅のほうが年間で46000円ほど安いです。
今回はZ空調としてのレポートの検証をしたので、住宅全体の光熱費の違いについてはここで優劣をつけるつもりはありません。
ただ注文住宅を作る際に設備の差がどういった違いが出るのか1つの例として参考になれば幸いです。
ちなみにオール電化は電気代が高いですが、以下の方法で安くすることができます。
- 電力会社を変える (自分の場合はlooopでんき)
- 太陽光発電をつける
太陽光発電は初期費用が高く、買取単価も下がってきています。
何十年と住んだ場合にどの程度違ってくるのかよくシミュレーションしてみるとよいでしょう。
自分としては
前回の記事で住宅性能にやや不満を漏らしたところがありましたが、今回のZ空調のレポートを検証してみて平均よりも安かったので「そんなもんだ」と自分を納得させることができました。
ただ冬は部屋の隅が寒かったりするので、サッシは樹脂アルミ複合のものではなく、オール樹脂やトリプルガラスを使ったほうがZ空調のような24時間前提の全館空調はより効果が高まるのではないかと思います。 (なお、オール樹脂のペアガラスは現在標準のようです)
特に自分のような寒がりではオーバースペックくらいがちょうどいいので、何十年後にリフォームするときにはこのあたりを変えてみようかと思います。
桧家住宅にはぜひトリプルガラスもオプション導入できるようにしてもらえたらなぁと勝手に要望します。
注文住宅を建ててみて良かったところ、悪かったところ
前回の投稿から1年ちょっと経ってしまいました。
ブログのタイトルも「趣味とマイホーム作りの記録」から「システムエンジニアが注文住宅を建ててみた」に変えてみました。
(自分の職業はシステムエンジニア(SE)です)
前回の投稿ではまだこれから建てるというところでした。
2018年3月に無事家は経ちそれから1年弱過ごしてみましたが、良かった点もあれば悪かった点もありましたので簡単にまとめてみます。
総合得点 (100点満点中)
60点!
割と厳しく採点しましたが、出した費用(周辺の建売の相場と比べて)に見合ったか、と言われると微妙なところでした。
それぞれ内訳は以下のような感じです。
- 立地 60点
- 建物 55点
- 外構 80点
それぞれかかった費用で重みづけすると、大体60点くらいかなぁ、というところです。
立地 60点
立地のいい点
自然環境が豊か。
元々東京の郊外なので自然は多いです。
静かで住環境は良好。
第一種低層住居専用地域なので、高い建物もなく、屋上でのんびり過ごせています。
マンションがあると屋上が覗かれてしまいますものね。
近隣住民とも良好。
これは一番気にしていたところでした。
新規の造成地なので、近隣との関係は新しく構築となるので、丁寧に接していれば良好な関係になると思います。
立地の悪い点
駅から徒歩25分ほど。
ただしバス路線はあります。1時間3~4本なので最低限レベルです。
普段は駅まで自転車を使っていますが、雨の時はバスです。
バス停までちょっと距離があるのは失敗でした。
また駅から離れているため、資産価値が低くなるのは懸念です。
SEという仕事柄、リモートワークの普及により今後は駅近である必要はないと思い、駅から離れたところでOKとしたのですが、
資産価値となると売却のしやすさが大きく影響するため、いざというときに困りそうです。
陽当たりが悪い
北側に住宅があり、北側斜線を回避かつ「屋上」という斜面を作れないものを作るため、
家をできるだけ南に寄せてしまった結果、南の家との距離が近づきすぎてしまいました。
1階に陽が差し込むのは1年のうち4~9月だけです。2階は年中差します。
小学校が遠い
うちの子は男の子なので、大丈夫かな…とは思っていますが。
そのほか
- やや変形地。未舗装の里道が接していてセットバックしているため。
- その里道は夏場がすごく生い茂って、道と言えないほど歩きづらい。
- 自然環境が豊かすぎてアシナガバチの巣もできてしまった(小さいうちに撤去した)。
- 買い物が少し不便。スーパーは車で5分程度だけど、徒歩だと15分以上かかってしまう。
- 隣の畑から冬~春先の砂ぼこりがすごい。
- 近所にいい散歩コースがあって癒される。
建物 55点
建物のいい点
念願の屋上
18畳ほどの屋上ができ、昨年は2回ほどBBQしました。
周辺環境がのどかで高い建物もなく、風通しのいい屋上ということもあってBBQのにおいや煙は気になりません。
全館空調
すべての部屋や廊下、脱衣所すべて空調が効いています。
ウォークインクローゼット
4畳という普通のウォークインクローゼットの2倍くらいの大きさの収納を設けました。
家族全員の衣類はそこに余裕で収まります。
ただ全館空調は唯一ここだけ入っていないので、冬場は寒いです。
電気配線を目立たないようにした
インターネット回線は家の中央にあるクローゼットの中へ。
有線LANも配管を用意し、カテゴリ5eで配線しているので、昨今の高速回線でも問題ありません。
クローゼットが家の中央なので、無線も届きやすいです。
屋上はペントハウスに有線LANを配線し、そこにアクセスポイントを追加しているので、屋上でも問題なくネットができます。
広めの玄関
趣味でロードバイクやクロスバイクに乗っているのですが、玄関に駐輪できるので風雨によるダメージがなく、防犯上もメリットがあります。
また玄関なので素早く外に出せます。
壁一面にホワイトボード
システムエンジニア的に必須なホワイトボード。
仕事やアイデア出しにも使えますが、将来子どもが絵を描いたり、勉強したりするときにも使えると思っています。
ガス乾燥機導入
ガスだと電気のヒートポンプ式(洗濯機内蔵)と比べて3倍くらい速く乾きます。 ふかふかで快適。騒音は大きいのでマンションだと厳しいでしょう(ガス栓の増設ができたとしても)
建物の悪い点
断熱性能があまり高くない
ここが一番の不満点です。 主に以下の点で低いと感じています。
窓ガラスサッシがLow-E ペアガラス、アルミ樹脂混合
これって標準的なサッシなのですが、正直この「標準」の基準は低いと思います…。
冬場、窓際が結構寒いんですよね。
これから建てる方、できればトリプルガラスの樹脂サッシがいいと思います。あとカーテンも侮れません。
性能のいいサッシだと言われて簡単なシェードにしてしまったので、冷気が流れてきます。 いずれハニカムスクリーンを入れようと思っています。24時間換気が第一種換気だが、熱交換効率が70%以下。
熱交換効率70%というのは、ざっくりいうと建物内気温が20℃、外気温が0℃だったら、14℃にして取り込むというものです。
結構暖かくなる!と思われがちですが、常に14℃の空気が入ってくるので、エアコンはフルパワーのまま動いており、電気代が高いです。 (2019年1月は2万円ちょっと)24時間換気はそのうち止めるか、外から制御できるようにしようと思っています。(夏は夜間だけ、冬は昼間だけ自動的に動くようにする、とか)
90%の熱交換効率のもの(内気温20℃、外気温0℃なら18℃で取り込み)もありますので、できるだけ高いものをおすすめします。
台風の時建物が揺れる
耐震等級3を取っていますが、木造だとやっぱり台風で揺れるんですね…。
予算に余裕があればRC造がいいと思います。軽量鉄骨はどうなんだろう?
外構 80点
庭や駐車場はおおむね満足です。
外構のいい点
駐車場・玄関アプローチがかっこいい
美大出身の外構工事業者さんにお願いしました。さすが。
南側の建物の給湯器や人通りの視線を遮れるフェンス
ただフェンスってすごく高いんですよね…。本当は全面にしたかった。
外構の悪い点
庭木がちょっと窮屈
南側は1.1mあるのですが、真ん中に小さめの庭木を植えたため、そこは往来が難しくなってしまいました…。
駐車場に一部張った天然芝が車の踏圧でヘタる
芝生保護材を上から張ってみようと思ってます。
まとめ
良いところは住環境と間取り!
これらは自分たちが決定しているものですから、ここが悪いとかなり凹みます…。
悪いところは立地と住宅性能!
立地は費用面から妥協していたのですが、陽当たりもここまで悪いというのは誤算でした。
また陽当たりが多少悪くても、昨今は「高気密」「高断熱」を謳っているので大丈夫だろうというのが甘い見通しでした。
現在においても、まだ「高気密」「高断熱」の基準値が低く、世界的に見ても良くない値みたいです。
まさにその通りだなぁと思います。これから家を建てる方は、これだけ意識してください。
— 瀬山 彰@複業家/日本の家づくり強化ディレクター (@penta8786) January 14, 2019
現状→推奨
・窓 サッシ
アルミ樹脂→オール樹脂
・断熱
UA値0.87→0.6以下
・気密
C値基準無→0.7以下
・換気
3種→メンテ可能な1種換気
・エアコン
つけたり消したり→一日中付けっ放し
これだけでOKなのに、広まらない住宅業界の闇。
断熱性は一番残念なところなので、次回以降詳しく書いていきます。
システムエンジニア的には
機能要件はしっかり握れたけれど、非機能要件が握れていなかった、という感じでしょうか。
ただ発注側に専門知識があるわけでなく、ハウスメーカー側が「大丈夫です!」といったときに確認しようがないんですよね。
高気密高断熱の性能については、Q値やC値、UA値をちゃんと公表している、あるいは一棟一棟測定しているメーカーであればある程度信頼できたかもしれません。
これから買う家をどう選ぶ?(マンション編)
前回は一戸建て編を紹介しました。今回はマンション編です。
自分は一戸建てを建てることになりましたが、最初は中古マンションを検討していました。その理由はリーズナブルで便も良く、中古戸建より丈夫で安心感があるというものでした。
ただ最終的に子育てしていく中で、子どもが立てる音が隣戸への響くのが気になってしまったため、戸建にしました。
マンションは検討外になってしまったので、この記事ではあまり深くは書いていません。
マンションのメリット
マンションは先ほどの理由の通り、戸建と比べてリーズナブルであることが多いです。
駅から近いマンションも多く、戸建だと都内近郊ではなかなか数が少ない駅5分以内や駅直結のタワーマンションのようなものもあります。
マンションも様々あるので一概に言えないのですが、以下のような場合におすすめできます。
- 価格を抑えてリーズナブルに住める。(主に郊外型マンション・中古マンション)
- 街のシンボル的な建物に住める。(主に駅近・直結マンション)
- 安心感がある。(建物がSRC造で丈夫だったり、セキュリティが強かったりします)
- メンテナンスにあまり手間がかからない。(共有部分のメンテは修繕積立から拠出)
- 掃除が比較的簡単。(基本的に平屋と同じで掃除はしやすいです)
マンションのデメリット
- 隣戸とくっついているため、音が漏れるかもしれない。
- 窓が少なく、暗めで風通しが悪い場合がある。
- 高層の場合、逆に風が強すぎる。
- 管理費・修繕積立金が毎月かかる。(この2つで3~4万円くらい)
- 駐車場代がかかる。
- 増改築などができない。(間取りはリノベーションである程度変更できます)
- 共有部分に手が出せない(エレベーターや外廊下だけでなく、ベランダ・バルコニー、サッシの外側も共有部分です)
- 管理組合に参加が必須。(ローテーションの場合も)
デメリットで大きいのは、騒音と、管理費・修繕積立金が大きいと思います。
騒音については、角部屋や1Fを選択したり、メゾネットのような家を選ぶことである程度は回避できます。
管理費・修繕積立金はこれはほぼ必ず発生するため、避けられません。
住宅ローンに加えて月3~4万円かかりますから、例えば4万円であれば、
- 1年 48万円
- 10年 480万円。
- 30年 1440万円。
となり、30年住んだ場合、3500万円のマンションでも5000万円近く支払いをすることになります。5000万円の戸建をローンで買うのと大差ないことになってしまいます。
※もちろん戸建も修繕費用は自分で貯めていきますが、そこそこの注文住宅であれば30年で100~300万円しかかからないようです。
戸建と比べると初期費用が安い反面、ランニングコストが高いのがマンションです。
新築か中古か
戸建とも似ていますが、新築は以下のメリットがあります。
- 新しくて綺麗。
- 設備が良い。
- 隣近所との関係を新しく作れる。
中古の場合は以下のメリットがあります。
- 値段がリーズナブル。
- 住み心地を確認してから買える。
- マンションの管理状況、修繕状況が確認できる。
自分が中古マンションを検討したときは、値段が安く管理状況の確認ができるというところでした。
マンションは戸建と比べ投機的な要素があり、新築を買っても早く値を下げてしまうことがあり、築浅の中古マンションが狙い目と思っています。
また、投機的な影響で駅から離れた物件は急激に値が下がり、駅から5分以内であればあまり値が下がりません。将来転居の可能性があるなら、売却や賃貸も考えると駅近がよいです。
築浅の中古マンションがおすすめですが、古いマンションの場合でも管理状況が良ければ、中はリフォームすることで最新マンション並の設備で住むこともできます。
古いマンションでは既に住んでいる住民と世代が違うこともあり、近所に友達が作りにくいといった問題が出るかもしれません。(これは大規模分譲の戸建や旧市街地の戸建でも同じです)
マンションの形状
低層マンション
定義はありませんが、5階くらいまでのマンションがこう呼ばれていることが多いです。
郊外型のマンションに多く、ファミリー向けが多いです。
第一種低層住居専用地域や第一種中高層住居専用地域という高さ制限のある地域なので、周りも住宅地であり、住環境は静かで良好なことが多いです。団地もこういう環境ですね。
※小規模な低層マンションの場合、駅近で単身向けだったり、賃貸だったりするので除外します。
高層マンション
こちらも定義があるわけではないですが、15階以上のマンションと思います。
特に20階以上あればタワーマンションと言っても良さそうです。(SUUMOの検索条件より)
DINKS(夫婦のみ世帯)、ファミリー世帯向けが多いです。
駅に近いことが多く、近隣商業地域や商業地域という地域であることも多いため、繁華街で買い物や交通の便がよいことが多いです。
タワーマンションの場合、見晴らしの良い上階を買ったものの、駅1分でもエレベーターを5分待ってしまって、結局駅直結のメリットを享受できていないという話を聞いたことがあり、注意が必要です。
中層マンションはこの中間的性質です。
まとめ
同じ条件の戸建と比べて初期費用が安めですが、ランニングコストが高く、長く住むと戸建とあまり変わらない金額となってきます。
ただ共用部分の修繕は積み立てていますし、メンテナンスは家の中だけなので簡単です。
自分自身がどういう生活スタイルをするのか思い描き、メリット・デメリットと照らし合わせて選ぶといいですね。
これから買う家をどう選ぶ?(一戸建て編)
これから家を買おうと思っているみなさま、どんな家を考えていますか?
自分は最終的に注文住宅で新築することにしましたが、そうでない方もたくさんいらっしゃいます。
今回、迷っている方に向けて何かいいヒントになればと思い書きました。
前回の記事でざっくり住宅の種類をまとめました。まずは一戸建てのメリット、デメリットをまとめたいと思います。
目次
一戸建て・新築・注文住宅
メリット
- 自分の住みたい・理想とする家に住める!
- 耐久性が高いケースが多い
- メンテナンス費が少ないケースが多い
- (戸建なので隣戸の騒音があまり気にならない)
自分の場合、屋上でキャンプやBBQしたり、屋内にクライミングウォールを設置してボルダリングをしたりと、やりたいことがあったために注文住宅にしました。
また、長く住むつもりなので耐久性、メンテナンス性は気にしました。
屋上があると気兼ねなく好きなことができると思うんですよね。
庭でもできますが、狭い庭だと窮屈ですし、フェンスがなければお隣さんや道路を歩く人と目が合ったりしてしまうかもしれません。
その点、屋上であれば目が合うことはないですし、思う存分プライベートを満喫できると考えています。
もちろん屋上を考えるときに注意すべき点もあります。後日まとめていきます。
デメリット
なんでも自由にできる反面、デメリットもあります。
- 費用が高い
- 時間がかかる
- 土地を別途入手する必要がある
何もない状態からスタートし、間取りや設計の打ち合わせを仕様を決めていくので、ハウスメーカー(あるいは工務店)の稼働もかかりますし、部材も良いものを使うので必然的に高価になってきます。
部材が高いというのは、裏を返せば耐久性やメンテナンス性に優れているということです。
予算が厳しめだったり、期限までに引っ越しを考えているような場合はなかなか難しいです。
また、土地を入手しなくてはなりません。
注文住宅の場合、「建築条件無し」の土地を買うことが多いと思いますが、これが都市部では少なく、立地が悪いことが多いです。
一戸建て・新築・分譲住宅(建売住宅)
メリット
- すぐに住める
- 比較的安い
- 立地がよい
- 戸建なので隣戸の騒音があまり気にならない
建売のメリットは安く、しかも早く住めるという点です。
子育て世代で子どもが騒いだりすることも多いと思いますが、マンションと比べ、戸建であればそのあたりはあまり気にしなくても済みます。
また都市部だからかもしれませんが、立地が良く、しかも安いです。
注文住宅は土地を入手しなくてはなりませんが、建売では立地込みで家が選べるので魅力的です。
デメリット
- 間取りが決まっている
- 耐久性・メンテナンス性に難あり?
建売なので間取りが決まっており、理想とする形でなければどこかで妥協が必要です。
また耐久性・メンテナンス性については、安い部材を使っていることが挙げられます。その分安いので、最初安く買って後でメンテナンスにお金をかけるか、注文住宅のように最初高く買って後でメンテナンスを抑えるか、というところになります。
ただ、耐久性・メンテナンス性については建売すべてが悪いわけではありません。
例えば注文住宅をメインで請け負っているようなハウスメーカーが建売を作る場合、注文住宅と同じ部材を使うので、耐久性やメンテナンス性に優れていることになります。
もちろん値段は普通の建売より高く、注文住宅より少し安いレベルです。
また間取りについてもセミオーダー住宅や売建という形を取っているところもあり、ある程度仕様に自由が利くものもあります。
「建築条件付き土地」の場合こういう形態が多いです。
自分の場合、耐久性・メンテナンス性の懸念と、屋上を用意している建売が無かったため、注文住宅にしました。
一戸建て・中古住宅
メリット
- すぐに住める
- すぐに住まなくても、理想の間取りにリフォームできる
- 立地や建物の現況を確認できる
- バリエーションが豊富
- 比較的安い
中古住宅のメリットは建売住宅に近いですが、建売よりも安いことも多く、リフォームして住めば、注文住宅より安上がりで自由な間取りを得ることもできます。
また注文住宅でも建売住宅でも大体新規の造成地は同じような土地の大きさですが、中古住宅は狭小住宅から豪邸まで幅が広く、値段もピンキリなのでバリエーションに富んでいます。
自分は中古住宅+リフォームも検討しましたが、デメリットに挙げる点が気になり新築にしました。
デメリット
- 性能の低さ
- 見えないところの老朽化
- 近隣との関係
- 売主の売却理由
性能の低さですが、築年数やビルダーにもよりますが、断熱性や耐震性などが最近の住宅より劣ることが多いです。
設備面で古い壁付けキッチンや風呂場などは比較的リフォームしやすいですが、断熱リフォームや耐震リフォームなど躯体の性能部分は高価で、注文住宅並の費用になってしまう可能性があります。
リフォームはDIYでやることで費用は抑えられますが、大変です。
(リフォームDIYブログは楽しく拝見していますが、自分にはなかなか…と尻込みしています)
見えないところの老朽化は先ほどの断熱性(断熱材の劣化)や、部材や配管の腐食、躯体の歪みです。結局断熱リフォーム、耐震リフォームを含め、スケルトンリフォームになってしまうと思います。
最近の家の中古であればそのあたりの心配は少ないと思いますが、築浅の中古でリーズナブルな物件は建売住宅であることが多いので、10年程度でも結構劣化している可能性があります。よくチェックされるといいでしょう。
近隣については、旧市街など既に完成しているコミュニティの中に入るので、そういうことに抵抗が無ければ問題ないと思います。(建売や注文住宅でも新規の造成地じゃない場合は同じです)
売主の売却理由はもし可能なら確認したほうがよいでしょう。
それが土地の問題だったり、家の問題だったり、近隣の問題だったりすると要注意です。(転勤やローン返済に困ったといった住人の問題であれば大丈夫かもしれません)
そのあたり正直に話してくれるかはわかりませんが、重要事項説明は不動産屋に確認したほうがよいです。
参考:
一戸建ての選び方まとめ
予算を優先する場合
中古住宅(そのまま住む) > 建売住宅 > 中古住宅(リフォーム) ≧ 注文住宅
間取りや生活スタイルを優先する場合
注文住宅 ≧ 中古住宅(リフォーム) > 中古住宅(そのまま住む) = 建売住宅
耐久性やメンテナンスを優先する場合
注文住宅 > 建売住宅 ≧ 中古住宅(リフォーム) > 中古住宅(そのまま住む)
次回はマンションの選び方と戸建との比較を書こうと思います。
注文住宅で家を建てます
はじめに
当ブログにアクセスいただきありがとうございます!
Aheraと申します。
限りなく埼玉に近い東京に住む1児の父ですが、子育ての中でこんなことをしてみたい!という思いが強くなり、この度注文住宅で家を建てることになりました。
注文住宅を建てるという中で色々と勉強になったことがあったため、ここに記録として残しておこうと思います。
これから注文住宅を建てる方はもちろん、分譲住宅やマンションを検討される方にも参考になる情報が提供できればなぁと思います。
住宅の種類
住宅を買う際、一般的には次のような分類になると思います。
- 一戸建て
- 新築
- 注文住宅
土地を用意し、設計して家を建てる。 - 分譲住宅(建売住宅)
用意されている土地と住宅を購入して住む。
- 注文住宅
- 中古
今ある土地と住宅を購入しますが、リフォーム、リノベーションをかけて住むことが多いでしょう。
- 新築
- マンション
- 新築
分譲住宅同様、仕様がある程度決まった状態のものを購入して住む。 - 中古
こちらもリフォーム、リノベーションをして住むことが多いと思います。
- 新築
それぞれメリット・デメリットがあります。それは別の記事でまとめていきます。
なぜ注文住宅を選んだのか
自分がやりたいことを実現したいからです。
それは何かというと…自宅で子どもとキャンプがしたいという夢です!
キャンプをするにはそれなりのスペースが必要です。特にテント。
このスペースは、ふつうは庭が良いと思います。
ただ自分と妻の勤務地上、東京郊外のエリアが絞られた場所に住まわざるを得ないため、それなりに大きい土地となると、そんなに売ってなく、しかも高いです。しかも駐車場は2台敷地内に必要です。となると小さい土地で庭は望めません。
そこで「屋上」を用意することを考えました。
そうなると、建売住宅では滅多にありません。注文住宅で実現しようと考えた次第です。
ちなみに、専用庭付やルーフバルコニー付のマンションも考えましたが、子どもが小さく、騒いだりすると上下左右の住戸へ騒音となってしまうため、マンションは止めました。
家を建てるときの流れ
ブログはこれから随時更新していきます!
更新したら、この記事に追記して目次を作っていきます。
買う家の選び方: